じっぱひとからげ

十把一絡げになんでもかんでもつづる。

金属製が厄介なラグジュアリーカード(Luxury Card Titanium 年会費 税込 54,000円)を1年で解約

 こちらで紹介した年会費税込み54,000円のLuxuryCardをやめることにした。やめることにした最大の理由は、「端末によって金属製のカードが使えないこと」と「サービスが身の丈に合わないこと」だ。

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Luxury Cardの最大の特徴 "金属製のカード"が厄介

 

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(Luxury Card チタンカード http://www.luxurycard.co.jp/titaniumcard

端末によってまれに金属製のカードの磁気ストライプが読み込まれない

 Luxury Cardはその最大の特徴である"金属製"であることが問題なのか、端末によって読み取りが失敗する。これがやめることを決めた最大の原因である。基本的にカードが読み込まれずに使えないシーンというのは非常に少ない。ただ、一度や二度だとしてもこのような経験をすると、「また使えなかったら」というときのことを考えて不安になる。
 店員さんからも、金属製という特殊なカード故に、「これってこう読み取るんですよね?」と聞かれることもある。いやいや、知らないよ、あなたのお店の端末のことは。カードが金属であるという珍しさもあり、店員さん側も私の操作が悪いのか、カードが悪いのか、端末が悪いのかよくわからずにカードの持ち主に聞いてしまう。このようなやり取りが本当に煩わしい。店員さんの反応から「あきらかにカード側の問題である」という雰囲気は伝わってくる。店員さんはそれがわかっていたとしても客にそれを言うのははばかられるという様子も伝わってくる。そうなると、仕方なく、さっとLuxury Cardをしまって別のカードを差し出すことになる。カードをへたに金属でつくったことによって仇になっているのだ。カードの利用をLuxury Cardに寄せたくても、いざというときのもう一枚は手放せない。
 ちなみに、基本的に失敗しやすいのは磁気の読み取りである。これまでICチップの読み取りで失敗したことはない。

スーパーのセルフレジの機械にカードが飲み込まれる

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 1年間の利用の中で、一度だけ金属のカードが機械に飲み込まれてでてこなくなったことがある。某スーパーのセルフレジで数百円の買い物だったのでセルフレジでサクッと買って、と思ったのにクレジットカードが飲み込まれたままでてこなくなった。さらに厄介なことに、現地スタッフのマニュアルによる一次対処でもどうにもならない飲み込まれ方をしたために、二次対応ができるメーカースタッフらしき人まで呼び出すことに。結局、飲み込まれたカードを置いてその場をあとにして、2時間後にスーパーを再び訪れて取り出されたカードを受け取ることになった。念の為、受け取ったときに店員さんに、「このカードは利用できるんですよね?」と確認したところ、「利用できるはずだ」との回答をもらった。いつもの私ならネタの一つにでもと「じゃあ、もう一度試させてください」といってガムの一つでも買うところだが、また飲み込まれて2時間待たされてはたまらないので試すのをやめた。
 このような出来事が一度でもあると、初めて投入する機械など怖くて使えたものではない。国内でこんな状況なのであれば、海外などなおさらだ。最もよく利用するJRの券売機でカードが飲み込まれた経験はないが、いつも機械にカードを挿し込むときには緊張する。なんで金属製になんかしたんだ。本当に金属製であるこのカードが疎ましい。

サービスそのものは悪くないけど、身の丈に合わない

 Lxuary Cardをこの1年いろいろと使ってきた。いわゆる一般的なクレジットカードのプラチナ相当のサービスが揃っているので、サービスそのもののはそれほど悪くはない。

  • コンシェルジュサービスでのレストランやホテルの予約
  • 海外出張時の自宅⇔空港の荷物配送サービス
  • Priority Passを利用した国内外の空港ラウンジ利用
  • ワールド・ワインバー by ピーロート で同伴者含めワイン1杯/月 無料
  • TOHOシネマズで映画 1回/月 無料

 ただ、おそらくこの程度のサービスを受けるためだけに年会費を払うのは非常にもったいない。もっとLxuaryな使い方をする人にこそ恩恵がある。例えば、1万円以上のコースを提供するLuxury Cardお墨付きのレストランを利用する人であれば、2名以上のコース予約で1名分が無料になったり、リムジンによる送迎がついたりと、Luxury Cardに冠するそのLuxury感を堪能することができるだろう。
 私のような一介のサラリーマン風情が、「いえーい、映画毎月1回無料だぜ!」、「うひょー、毎月1杯ワインが無料で飲めるぜ!」というセコい使い方しかしない人にとっては、Luxury Cardはあまりふさわしくない。なぜなら、年会費が54,000円、月額4,500円のサービスなのだ。4,500円/月もあれば毎月映画を見たり、毎月ワインを1杯飲んだりできるだろう。無料のラウンジでなくても、お金を払ってゆったりできるお店もあるだろう。荷物の配送が必要ならお金を出せば良いだろう。わざわざLuxury Cardに課金しているという負い目から、Luxury Cardが用意した制約のある狭いサービスの中を泳ぐ必要もあるまい。もちろん、目に見えるサービスだけではなく、海外旅行時のトラブルなどの保険という意味合いもあるので、一概に評価できない部分があるのも事実だが、このカードがふさわしいのは、本当のLuxuryというものの楽しみ方を知っている人なのだろうと思う。

 残念ながら、私はその人ではないことがこの1年でわかったので、解約する。