じっぱひとからげ

十把一絡げになんでもかんでもつづる。

DMM英会話を試して感じた よくできているところ

某オンライン英会話サービスの品質が悪すぎたので、最近、DMM英会話に乗り換えた。理由は、相次ぐ講師のドタキャンだった。

やめた某オンライン英会話のサービス品質の悪さ

DMM英会話の話をする前に、それまで利用していた某オンライン英会話について簡単に話しておきたい。

昨年、会社を移ってから仕事で英語を話す機会が増えたこともあり、必要に迫られて英会話のレッスンをすることにした。たまたま引っ越した先の賃貸運営会社が某オンライン英会話サービスと提携しており、無料で25分 x 4回/月のオンライン英会話のレッスンができるとのことで、そのサービスを利用していた。

出社する前の25分間でレッスンを受けることを習慣としようと決めて、早起きしてPCの前でスタンバイしていると、今朝来たメールの存在に気づく。

sick.. I'm sorry..

講師のドタキャンでレッスンなしに。代わりにごめんねチケット的な振替チケットというものがチャージされるが、そういう問題じゃない。この時間を狙って、スタンバイしていた私の時間は返ってこない。

さらに、不運なことに別の講師からもドタキャンを食らうことに。

I am sorry for canceling our class today because of the power outage. I hope you can reserve my lesson again soon.

やめた。もうやめたぞ。振替チケットが貯まるばかりで、時間だけが吸い取られていくこの不毛な時間にもう我慢ができなくなった。百歩譲ってドタキャンでサービスを受けられないだけならまだしも、せっかく毎日レッスンを受けるぞ!と意気込んでいる私のやる気を削ぐのはやめていただきたい。

英会話サービス側にも、賃貸運営会社側にもサービスが今ひとつであるというクレームを入れて退会した。

DMM英会話には講師ドタキャン対策がある

前述の通り、講師のドタキャンに対してDMM英会話では対策が講じてある。レッスンを受ける際の予約時に、講師が欠席した場合、以下2つの選択肢が用意されている。

  • プラスレッスンチケットを希望する
    • 一日の予約回数上限を越えて予約可能な1枚500円のチケット(詳細は後述)
  • 代替講師を希望する
    • とにかく空いている講師をあてがう

f:id:jippahitokarage:20170808062011p:plain
(DMM英会話の予約画面「講師欠席の場合」の選択)

いままで15回ほどDMM英会話のレッスンを受けて、二度ほどキャンセルになったことがあった。講師都合の直前のキャンセルの場合は、Skypeのキャンセル通知専用のアカウントから連絡が来るしかけになっている。

f:id:jippahitokarage:20170807212941p:plain

予定の時間には代替講師からコールが来る。これでせっかくスタンバイしていたのに、時間を無駄にしたということはなくなる。ただ、このとき代替講師は選べるわけではない。これは想像だが、このときの代替講師は誰にも選ばれなかった空いている講師があてがわれることになるので、あたりはずれでいえば、はずれの確立は高まるかもしれないが、私にとってはすっぽかされてレッスンなしよりよっぽど良い。

DMM英会話は教材が充実している

教材はログインなしで無料で見れるものも多い。
教材リスト - オンライン英会話ならDMM英会話

毎日1レッスンで消化するとしても数年はかかろうかといわんばかりの教材が用意されている。レッスンごとに自分がやりたい教材を使って講師からレッスンを受けられる。もちろん順番も難易度も自分の好きなように決めて良いので、自分の関心のある話題や文法をつまみ食いするのも良い。私は、毎回「どのレッスンを受けるのか」を考えるのが苦痛なので、好きなテーマであっても嫌いなテーマであっても、順番に進めることにしている。

例えば、私がいつも使っているのはConversationの教材(会話 - オンライン英会話ならDMM英会話)で、会話を学ぶためのネタを教材として提供してくれている。ビギナー向けのConversation教材は、講師がしゃべる内容をリピートすることが半分、自分の考えを英語で話すのが半分というようなつくりになっているので、前半で使った表現を、後半で反芻するようなつくりなので入りやすい。私は、いざ英語で話そうとするとあたふたして、言おうと思っていることの半分も言えないということが多いので、慣れるまでは事前に教材を確認して、軽く予習してから臨んでいた。

会話以外にも、ニュースの記事を取り上げる教材もあり、文法を学ぶ教材もある。子ども向けの教材も充実しているので、子どもにオンライン英会話を受けさせるという親向けのサービスも用意されている。

本当にネタの幅も深さもあるので、会話のネタには困らない。

英会話

DMM英会話は課金の思想が洗練されている

無料のお試しレッスンを2回ほど受けたあと、月額5,500円で毎日1レッスンが受けられる一番安いコースに課金をし始めた。実はこの「毎日1レッスン」というのは、「毎日1レッスン(しか予約できないので、そのレッスンが終わらないと次のレッスンは予約できない)」という言葉が後ろに隠れている。つまり、夜21:00にレッスンを受ける予約をしていると、25分のレッスンを完了させたあと21:25に初めて、翌日のレッスンの予約ができるのである。

だから、毎日レッスンを受けるという前提においては「明後日の予約はできない」ということである。誤解を恐れずに言うと、はっきり言ってこれはユーザにとってはとても不便だ。自分が気に入っている講師を事前に時間を決めて先々の予定をおさえておきたい気持ちはあっても、1レッスンの予約を持っている間は2つ目の予約ができないのである。

でも、私はある意味でこの仕組みこそがDMM英会話の課金体系が洗練されていると感じるところである。

前述の思いをどうしても叶えたい場合は「プラスレッスンチケット」という500円チケットを追加で購入する必要がある。プラスレッスンチケットは前述の制約がないので、1日に何枚でも使える。本当にお気に入りの講師がいて、その講師の予定を決まった日、決まった時間をおさえておきたければその回数分だけプラスレッスンチケットを購入すれば良いということになる。

プラスレッスンチケットはその名の通り「プラス」なので月額5,500円に加えて1回予約するためには1枚500円のチケットを購入しなければならない。そう考えると、プラスレッスンチケットを使って予約される講師は他の講師に比べて相対的に価値が高いと判断されるかもしれない。言うなれば、プラスレッスンチケットはある意味「指名料」なわけだ。これは完全に憶測で、ウラもとれていないが、プラスレッスンチケットで予約された講師は人気講師であることを意味するので、なんらかのインセンティブが支払われていてもおかしくはないだろう。

また、この洗練された課金体系は、学習意欲の低い質の悪いユーザからの営業妨害を未然に防ぐことにも寄与していると私は考えている。

お金を払ったんだからとりあえず毎日予約しなければ、というようなあるユーザが、特定の講師の、特定の時間を先々まで予定をおさえておきながら、当日レッスンに現れないというようなことが起こっているとする。そうなると、DMM英会話としては、学習意欲が高く、本来サービスを提供したいユーザに適切なサービスが行き届かない上に、講師側も稼働が空いてしまうという問題が起こる。

ここで、このDMM英会話の「毎日1レッスン(しか予約できないので、そのレッスンが終わらないと次のレッスンは予約できない)」というルールがいきてくる。このルールは一見するとユーザにとって不都合なルールではあるが、学習意欲の高い、本当にサービスを提供したいユーザが快適にサービスを受けることができるような秩序を守るための運用設計なのだろう。実によく考えられている。

英会話

英語に関するその他の記事はこちら

blog.jippahitokarage.com

blog.jippahitokarage.com