じっぱひとからげ

十把一絡げになんでもかんでもつづる。

フィニッシュ(食洗機用洗剤)の開発者はフィニッシュを毎日使ってはいないんだろうなと思った話

Panasonicの食洗機はフィニッシュを推奨している

 我が家はPanasonicの食洗機を使っている。Panasonicの食洗機はフィニッシュの利用を推奨していることもあり、その推奨通りフィニッシュを使っている。別にどうしてもこの洗剤を使いたいという強い思い入れはない。どの洗剤が最も汚れが落ちやすいかなどの評価をしたこともないし、できる気もしない。価格についても特段考慮していない。ある意味、思考停止状態で売れていてシェアが高いならそれなりの品質なのだろうと吟味せずに使い続けている。

blog.jippahitokarage.com

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 本サイト(【フィニッシュ】フィニッシュについて|公式サイト|RB)
によれば、2015年ニールセン調べで食洗機専用洗剤カテゴリー金額シェアが世界No.1なのだという。

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Panasonic x フィニッシュ のタイアップ企画
【フィニッシュ】フィニッシュについて|公式サイト|RB

開けにくいフィニッシュの袋

 食洗機用洗剤フィニッシュの不満が1つある。それは「フィニッシュの袋が開けにくいということである。この問題を解消するために、製品として用意された開け口を無視して、自分で開け口をカットするという方法を思いついた。

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製品として用意された開け口を無視した様子

 製品として用意された開け口通りに開けるとジッパーを開くときにつかむ余白が少なくなる。

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製品としての開け口がジッパーに近すぎるフィニッシュのパッケージ

 余白が少なすぎると、ジッパーを開けるときにつかむところがなくなって、開けづらい。

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開けるときに指先でつかむための余白が少なすぎて手がすべる

 食洗機を動かすときの一連の流れは以下の通り。

1. 食器を流水ですすぐ
2. 食器を食洗機にセットする
3. 食洗機に洗剤をセットする
4. 食洗機のスタートボタンを押す

 この一連の流れから考えると、フィニッシュの袋を濡れた手のままで開けたいシーンもある。濡れた手でフィニッシュの袋を開けるときは最悪で、本当に手がすべって開けられない。

開発者は濡れた手でフィニッシュを開けたことがあるのか?

 初めてフィニッシュを使い始めたころは、フィニッシュの口が開けづらいということがストレスから、フィニッシュの中のタブレット剤をジップロックなど別の袋に移し替えてつかっていたことさえある。最近は、上記のようにデフォルトの開け口を無視して自分で開け口をカットすることで自分で余白を用意するという方法で問題が解消できることに気づき、実践している。
 ここで私が言いたかったことは、「ああ、やっぱり開発者は開発者であって、ユーザではないんだな」「開発者はフィニッシュを日常的に使っていないんだろうな」ということである。別に、フィニッシュの弱点をさらしてクレームを言いたいわけでもなんでもない。もちろん、この弱点についてのユーザレビューをレキットベンキーザー社が汲み取って製品の改良につなげてもらえればそれ以上にうれしいことはない。ただ、このような事実に出くわすと、開発者とユーザとの距離に興ざめしてしまう。何を言っているのかよくわからないかもしれない。でもそんな気持ちになる。

「事件は会議室で起きているんじゃない。現場で起きてるんだ」(踊る大捜査線 THE MOVIE,1998)


 おそらく、レキットベンキーザー社も他社製品との戦いの中で、油汚れにいかに強くするか、食洗機に洗剤をセットするときにいかに手を汚れないようにするかなどプロダクトに工夫を凝らして作り上げたのだろう、でも、最後の一歩は机上では語れないユーザ視点が欠けている。

エンジニアにとって明日は我が身

 事業会社の情報システム部門にいる私からすると、明日は我が身であり、だからこそこの開発者とユーザとの距離に悲しみを覚えるのかもしれない。本当にユーザ目線でものごとを考えられているか?今一度胸に手を当てて考えてみる良いきっかけになった。