じっぱひとからげ

十把一絡げになんでもかんでもつづる。

できるだけ警察官と会話しない 自転車盗難の被害届の出し方

集合住宅の駐輪場で、鍵を掛けていない状態だったGIANT ESCAPE R3(2017)が盗まれた。鍵をかけていないのだからそれは盗まれるわな。という話ではあるので、ふざけるな!とかそういう話ではなく、被害届を出すための手続き的なところを整理しておきたい。自転車が盗まれると、「犯人め、許せない」という感情とともに、「ああ、警察官と話すのはいやだなあ」という感情が沸き起こる人も多いのではないかと。

ここでは事前に整理できることはA4ペラ1枚に箇条書きしておくことで、警察官とできるだけ会話をしなにように被害届を書いてもらう方法を紹介する。

警察署に行く前の準備

  • 防犯登録の控えを探す
  • 盗まれた自転車の型番、年式を控えておく
  • 購入時の価格 を思い出す
  • 現在の想定価格 を考えておく(購入時の半額以下にするのが妥当)
  • 盗まれたことに気がついた日時を控えておく
  • 盗まれる前に最後に自転車を確認した日時を控えておく
  • 「どこに」「どのメーカーの」「なんという型番の製品が」など個体を特定できる特徴を控えておく
    • 私の場合はライト、バックライト、ボトルケージ、サイコン、スマホホルダー、集合住宅の駐輪シール、会社の駐輪シール が貼ってあったので、すべて調べて控えておいた

警察署への持ち物

  • 防犯登録 控え
  • 運転免許証(身分証明書)
  • 印鑑

警察署で被害届を書いてもらう

私と同じように警察官と話すのが好きではない人もいると思うので、今回、私は写真10枚に解説つきの、A4で5ページにわたる資料を作って差し出した。結論から言うと、がっちり作ってもあまり見てもらえないし、おそらく被害届に写真などの添付資料は反映されないので、あまり時間を書けずに箇条書きくらいのライトなA4ペラ1枚を出すのが良いと思う。

書くべき内容は、上記の「警察署に行く前の準備」に書いた通り。上記の情報が揃っていれば事足りる。

なぜなら、どんなに良い資料を作っても法律上認められるのは被害届というオフィシャルなフォーマットであり、そこに図や表を添付できる場所はない。警察が被害者からのインプットをこの被害届にアウトプットしたものが公的な資料なのだ。それが、たとえ警察が作った被害届よりも私の覚書のほうが被害の状況がわかりやすかったとしてもだ。それが、たとえ捜査に役立つはずの資料だったとしてもだ。

もっと言うと、警察官は全然資料を読んでくれない。いつものやり方で、聴取して書き出すという流れで被害届を書き始めるものだから、「最後に自転車を見たのはいつですか?」「自転車は何年式ですか?」などと読めばわかることを聞いてくる。

やっぱり警察官と話すのは苦手だ。

とはいえ、資料がないよりはあったほうがスムーズに話が進められたと思う。次回がないことを望むが、万が一、次回があったとしたら、箇条書きのシンプルな覚書を用意しようと思う。

被害届の控えはもらえない

せっかくなので、私が作った資料からどのような被害届がアウトプットされたのかをこの記事で見てもらおうと思い、「被害届の控えが欲しい」と警察官に話すと「出せない」と断られた。なぜかと問うと「これは、裁判にも使う資料だから控えは出せない」のだそうだ。意味はよくわからないがどうやら警察の慣習らしい。

被害届を出さないと警察が被害をオフィシャルに検知したことにならないので、保険を使う場合などは被害届が正式に受理されたあと、「受理番号」が警察から払い出され、被害届を提出したことをオフィシャルに証明できる。しかし、その被害届に何が書かれているのかという控えは被害者の手元には残らないらしい。