じっぱひとからげ

十把一絡げになんでもかんでもつづる。

これはもはや表現が芸術の域 「シミの悩みが7日間で消えた!」「塗るだけでほうれい線が!?」

 どういうわけか、Youtubeの広告にスキンケア系の広告が出ることがある。自分に対するターゲティング広告なら、きっとなにか響くものがあるのかもしれないと、広告の仕組みとしての興味から2分程度のスキンケア用品の広告をながめていた。

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Youtube広告の広告芸の数々

 広告が始まるやいなや、のっけから驚愕のフレーズの数々。これはもはや広告というよりも、広告芸を極めた芸術の域に達していると言わざるを得ない。ニヤニヤしながら眺めていると、うっかり広告を全部見てしまうほどだ。

シミの悩みが7日間で消える

 動画のなかでさらっと聞き流してしまうと、シミが7日間で消えるなんてそんな大胆なこと言ってもいいのか?と思ってしまうが、よく聞いてみると言っているのは「シミの悩み」が消えるのであって、シミが消えるかどうかは個人差によります、と。ほほう、そういう言い方もあるのかと感心。

なんとシミが目立なく!?塗るだけでなんとほうれい線が!?

 語尾を言わないという荒業。目立たなくなったとか、消えたとは一切言っていない。語尾を言い切らずに、目立たなく!?で終わるあたりが秀逸な広告芸といえる。ほうれい線がなに?増えたの減ったの?注意してみていると思わず吹き出してしまう。

細胞レベルから若返らせてくれる効果が期待

 「効果が期待される」と言えば、怒られる心配なし!

Twitterやinstagramで話題沸騰!

 動画の中にtwitterのアカウントが見えるシーンがあったので、試しに検索してみたら、3つのうち2つは存在せず、1つは存在していたけれど、フォロー8、フォロワー5、ツイート5の3日だけつぶやいているアカウントだったり、とこちらの期待を裏切らない仕上がりでむしろ安心した。

カッピカピのおもちに塗ってみるとよみがえっちゃうほど

 これはさすがに広告芸で遊び過ぎだ。完全にツッコミ待ちである。であれば、しっかりとツッコんでおこう。「いやいやいや、待って待って、なんでおもちに塗った?」と。カッピカピのおもちとカッピカピの肌を同様に扱って良いロジックはどこから…?いくらなんでも、製作者サイドも広告芸で遊びすぎである。

Youtubeの仕組みを支える広告

 このようなプロダクトを買っていただけるユーザ様のおかげで、我々は無料でYoutubeを見ることができるのだと考えると大変感慨深い。もちろん、このような広告スキームは別にYoutubeが初めてというわけではなく、昔からテレビの世界だってきっとこうして維持されてきたのだろう。私の分までバンバン広告を踏んでもらって、じゃんじゃんプロダクトを買ってお金を落としてもらって、Youtubeを無料で楽しめる仕組みが維持されれば私としては大変ありがたい。
 もちろん、ターゲティングの精度がもっと上がって、私がついついお金を出したくなってしまう広告がもっと出るようになれば、みんながハッピーになることは間違いない。もう少し広告の趣向に教師信号をインプットしたいのだがどうしたらよいものか。