じっぱひとからげ

十把一絡げになんでもかんでもつづる。

UiPath入門(1)〜まずはUiPathのことを知ろう

RPAはどの製品が良いのかという議論を始めると、金儲けを企む連中がウヨウヨと現れて、あらぬ買い物をさせられるので気をつけなければならない。「情シスは業務部門のビジネスのスピードに追随しなければならない」「悠長なことは言っていられない」「今すぐにPoCを!」と踊らされないように自らに手で足で、本当にその価値があるのか十分に見極めて買い物をしよう。

日本中を席巻しているBizRoboをかかえるRPAテクノロジーズ社は、日本国内最初のBluePrism*1のリセラーとして名を上げるという不思議な立ち位置についている*2。自社で抱えているBizRoboとBluePrismをどのような位置づけで売っていくのかこれからも注目していきたい。

さて、RPAは「過度な期待」のど真ん中にいるのだろう。RPA界隈は今、変化が著しい。情シスはここで変な買い物をしないようにある程度見極めが必要である。変な製品を掴まされないように慎重に選ぼう。

UiPathはアカデミック・非商用・小規模は無料で利用可

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Community Edition*3が無料で利用できる。まずはとにかく無料で試すことができるというメリットは大きい。実際に自動化することによって受けられる恩恵がどの程度あるのかを見極めた上で選択できる。RPA製品選定の上で最も重要なのは、自社で対象となるシステムに適用できるのかどうかというところだ。

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Free Trial or Community Edition UiPath RPA Software

オンライン教材が充実している

また、UiPath RPA Academy*4という名前のオンラインで受けられる無料の教材が充実しているので、自学自習で一通りのことができるようになる。
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どんなに製品が良くても、使い方がわからなければ意味がない。UiPathでは無償で教材を公開しており、まずは裾野を広げようという思想が見える。その利便性をまず無償で感じてもらって、購入を決めてもらうという戦略なのだろう。

今からUiPathを選んでもはずさない

現時点でGlobalでみてもLeadersの1つとして数えられ、これからRPAをUiPathで始めようとしても、盛大にはずすということはないかもしれない。Forrester WaveによるとAutomation Anywhere, Blue Prism, UiPathの3つがRPAマーケットのLeadersとされている。

Forrester’s research uncovered a market in which Automation Anywhere, Blue Prism, and UiPath are Leaders.
(The Forrester Wave: Robotic Process Automation, Q1 2017 https://www.edgeverve.com/wp-content/uploads/2017/02/forrester-wave-robotic-process-automation.pdf

日本法人が2017年3月末に設立され*5、販社として機能するベンダも整理されてきた。日本では、電通国際情報サービス(ISID)、NTTデータ、野村総合研究所(NRI)と協力してサービス提供する*6とのこと。あれデータさん、NTT ATのWinActor抱えているのにUiPathも売り始めるの?WinActorはどうするの?日本のRPA市場争いは熾烈を極めている。売り手も必死なので落ち着いて製品を選ぼう。

野良RPAを作らせない運用管理ツールUiPath Orchestrator

Webベースの管理画面からロボットの登録・解除・監視・スケジューリングができるので、Orchestratorに登録されたロボットのみを公式扱いとした運用体制を整理できる。さらに、登録されたロボットの稼働状況はElasticsearchとKibanaを利用したWebレポートにより把握できるのが特徴だ。

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Enterprise RPA Platform | UiPath

過去にここで、RPAが凶器になる可能性について書いた。
blog.jippahitokarage.com

RPAは管理されなければただの個別最適に成り下がって、これまでのExcelマクロを作ってはメンテされず、作ってはメンテされず、あるいは、拠点ごと部署ごとに独自システムとして独り歩きし始めるというあの悲劇から何の進歩もない。RPAを動かすのであればある意味システムの一部として管理され、運用される必要がある。

私の「RPAはあくまでも暫定対処である」というスタンスに変わりはない。システムを作り変える費用対効果を考えたとき、そのときがやってくるまでRPAでしのぐという判断がされて初めてRPA化すべきであると考えている。RPAが常態化するのは健全ではないが、一時しのぎの便利ツールとしては有効だと考える。

次回以降でUiPathの具体的な使い方を紹介

次回以降は、具体的なUiPathの使い方について整理しながらまとめたい。

ちなみに、インストールについてはすでに先人がまとめてくれたものがあるのでこちらを参照。
qiita.com

UiPath入門シリーズはこちら

blog.jippahitokarage.com