じっぱひとからげ

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【シェアハウス】冷蔵庫に入れるものには名前を書くということ

jippahitokarage.hatenablog.com

シェアハウスを渡り歩いた経験から、シェアハウスについて思い出されることを書いておこうと思う。

何のために名前を書いて冷蔵庫に入れるのか

どこのシェアハウスにも共通して存在する「共用冷蔵庫に入れるものには名前を書くこと」というルールは、シェアハウスに実際に住むまでは「自分の食べ物が他の住人に盗まれないようにするため」だと思いこんでいたが、実際には以下の目的のために名前を書いている。

・自分が人の食べ物を盗んでしまないようにするため
・冷蔵庫の棚卸し時の責任者の明示するため
・占有スペースを可視化するため

自分が人のものを誤って盗んでしまう

ひとつ屋根の下に一緒に暮らしていると、同じスーパーで同じようなものを買うので、自分が買ったものなのか、他の人が買ったものなのかが本当に識別できなくなってしまうことがある。その結果、自分が誤って人のものを食べてしまうということになりかねない。名前を書くというルールは「盗まれないため」ではなく、その逆、「自分が人のものを盗んでしまわないようにするため」に書くのである。仮に自分の食べ物が盗まれていたとしても、それは他の住人が故意に盗んで食べたのではなく「本当に区別がつかなくなって食べてしまった」と考えた方が良い。

名前がないと捨てるものも捨てられない

シェアハウスに入居する人数にもよるが、多人数で共用する冷蔵庫内の利用ルールもまた難しい。いつも清潔で健康状態が良い冷蔵庫をキープできれば良いのだが、賞味期限切れや腐敗が進んでいるものが発見されることもある。名前を書いて腐敗したものを処理する人が明らかになっていた方が良い。名前があるということは棚卸しの責任者が明らかになっていることを意味しているので、名前の書かれているものは責任者に任せてそっとしておけば良い。

ところが、名前の書いていないものが冷蔵庫にあると、「中身がよくわからない袋」がずっと冷蔵庫の奥で眠っているということが起こる。いったい、誰のものなのか、袋の中身が何なのか。状態さえもわからないままになってしまう。普通の人は、わざわざ自分以外の誰かの中身の分からない袋(おそらく腐敗しているであろうなにか)をのぞき込みたくないので、本当に冷蔵庫が活用されないほどになってしまったときに、有志によって初めて棚卸しされるのである。

ここで驚愕の事実、「誰だよ、名前書かないで冷蔵庫に入れるなよ」と思っていたその袋が、名前を書き忘れた自分の袋だったりすることもある。「俺のかよ!ごめん!」冗談のようだが、本当にそういうこともある。そう、上述の「盗んでしまわないように」にも共通する話だが、自分自身とて冷蔵庫の自分のアイテムをすべて覚えていられるわけではないので「自分のために記名する」ということを徹底したほうが良い。

冷蔵庫は区画整理されない

シェアハウスの共用部分は、基本的に自治によって成り立っているケースが多い。冷蔵庫の中も例外ではない。冷蔵庫の利用頻度は、自炊する派と自炊しない派で大きく異なるため、冷蔵庫の利用スペースは明確に定義されない。

自炊しない派の人々にとって冷蔵庫は関心がないので気にしなくても良い。ただ、自炊する派の人々の中で、その利用スペースの割合は配慮する必要がある。名前が書かれていないと、誰がどれくらいのスペースを専有しているのかが分かりにくい。一人でスペースを専有しすぎないように抑制力を働かせるためにも記名をして、互いのスペースを譲り合うようにする必要がある。

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ここでも書いた通り、人それぞれ許容できる不快レベルは異なるので、しきい値の低い人に合わせて運用するという意識が必要なのである。