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じっぱひとからげ

十把一絡げになんでもかんでもつづる。

31歳SIerからユーザ企業の情報システム部門への転職(8)

シリーズはこちら。最初から読む方もこちからどうぞ。

jippahitokarage.hatenablog.com

ITを道具として売るビジネスではなく、自社でサービスを持ち、ITを道具として使うことに関心を持ち始めていろいろな会社を訪問し始めたのは2015年のことだった。このシリーズでは、一般的な転職エージェントを利用した私の転職活動について振り返る。

■業務経歴書、履歴書は転職してもしなくても用意しておいたほうが良い

実は、会社を辞めようかなと思ったのは今回が初めてのことではなかった。親しい友人のすすめもあり、年に1度は業務経歴書を更新して転職エージェントと話をするということをやっていた。転職エージェントは転職を成功させたときに転職先から成功報酬をもらうことでビジネスが成り立っているので、転職する本人から費用をとることはしない。つまり、我々は転職に関するカウセリングを無料で受けられ、自分の市場価値を知ることができるのである。転職するしないに関わらず、これを使わない手はない。

転職エージェントと話をする上で、業務経歴書を改めて書こうとすると自分を客観的に見つめる良い機会になる。自分がやってきた業務は外から見るとどう見えるのか。外向きに言うとしたらどんな言葉になるのか。自分の売りはなんだろうか。これが意外と難しい。これをゼロからやろうとすると途端に手が止まってしまう。そうならないように、キリの良いタイミングで自分の業務経歴を棚卸しするのが良い。もっと言うと、英語版と日本語版両方を用意しておいたほうが良い。英語版も用意しておくのは似たような理由で、突然「英語版も送ってください」と言われてから用意するのは意外と大変なもの。じっくり落ち着いて書けるときに一度書いておけば、あとは適宜更新するだけで済む。英語版を用意しておいたほうが選択肢が広がるので多少面倒でも良いしておくことをおすすめする。

また、転職活動は思っている以上に時間が取られる。上記の書類の整理はもちろんのこと、転職先を考えエントリーする時間、エージェントと電話をする時間、実際に面接に行く時間、これらを通常業務をこなしながら作らなければいけないとなると、時間のあるときにやっておくに越したことはない。

幸い、私の場合は定時後に面接に行ったり、年休を取って面接に行くことができたが、長時間勤務をこなしながらの転職となるとかなり負荷は大きいだろうと思う。会社によっては忙しい人向けに土日・祝日や、平日の遅い時間に説明会や面接を設定してくれるところもあるが、強気な会社であれば平日日中帯しか設定されない上に時間も決め打ちということもある。通常業務に加えて転職活動、しかもそれが場合によっては数ヶ月続くとなると途中で疲れてしまうかもしれない。だからこそ、時間のあるときに業務経歴を棚卸ししておくのである。

面接を受けた結果、一発でうまくいって希望の転職先にスムーズに内定をもらえれば良いが、当然落ちることもある。新卒の就職活動のときはある意味若いというだけで価値があり、ポテンシャルが高そうという曖昧な部分で採用が決まったかもしれない。だから、たとえ新卒採用の面接で落ちたとしても、その原因がどこにあるのかまでははっきりしないので、多少落ち込むもののそこまでのダメージではない。

一方、中途採用の面接では、これまでの業務経歴を語り、自分自身の人となり、自分が大切にしていること、現時点での年収を語り、どれくらいの年収を希望しているのかを語り、自分自身の価値を語り、家族のことを語り(転職による引っ越しや、全国転勤・海外出張・海外勤務がある場合は家族からのその承諾が得られるかを確認する)、だから私を採用すべきであると面接官にうったえた結果として不採用になるのは、精神的ダメージがかなり大きい。不採用になると、あなたの経歴・スキルセットに価値なし。と言われたような気持ちになる。もちろん、あとでわかることではあるが、不採用=価値なし と考えるのは間違っている。どんなに客観的に見て技術に長けていて、一般的には優秀とされる人材であったとしても、面接官(多くの場合は自分の上司になる管理職)が、その人が持つ雰囲気が現場にハマらないと感じれば採用されない。価値がないのではなくハマらないだけなのである。しかし、それがわかっていても不採用というのはつらいものである。

 

 31歳SIerからユーザ企業の情報システム部門への転職(9)に続く。

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