じっぱひとからげ

十把一絡げになんでもかんでもつづる。

小池栄子のように生きていきたい

巨乳グラビアで人気を博し、バラエティーで体を張って笑いを取りに行く。コメディからシリアスなドラマもこなしつつ、司会をやらせれば落ち着いた進行で見ているこちらも安心して見られる。本当に多才だ。

検索ちゃんでは、爆笑問題をはじめとするキャブラー世代の芸人らをリスペクトを持ちながらも軽くあしらう司会ぶり。かと思えば、経済おじさん達が大好きなカンブリア宮殿では村上龍と経済の番組の進行まで担当する。

 

つい先日のカンブリア宮殿でのあるシーンで、ふと思った。

小池栄子のように生きていきたい、と。

 

バングラデシュに工場を構えるバッグメーカーのバッグを手にとって、ちょっと大げさすぎやしないかといわんばかりのリアクションに加えて、

 

「思ってた以上に軽い!リンゴ1個分くらいかな?」

 

彼女は何気なくそう言った。はじめは「キティちゃんかよ」というツッコミが脳内で浮かんだが、すぐにその発言が視聴者への配慮であることに気づく。

 

長くカンブリア宮殿を見ている人ならよく知っていると思うが、もう一人の司会者であるところの村上龍は訪れた会社のサービスや製品について決して褒めない。これは彼なりのポリシーらしい。料理を出されても決して美味しいとは口にしないのだ。

 

その反動なのか、もう一人の司会者である小池栄子はできるだけ一般市民の目線でその感想伝えようとする。「リンゴ1個分くらいかな」というたとえも「『軽い』と騒いでも視聴者には伝わらない」という配慮からひねり出したものだろう。何も考えていない司会者にできる芸当ではない。

 

パコと魔法の絵本土屋アンナ小池栄子の強烈な看護師のキャラクターは彼女ら以外に誰が演じられるのかあまりイメージがわかない。

 

八日目の蝉は小池栄子のお芝居があって、映画全体がより引き立っていると言わざるを得ない。

 

彼女のことをよく知っているわけでもないし、ウォッチし続けているわけではないけれど、芝居に司会にお笑いとここまでのスキルを身につけるためにはきっと数多くの努力をしたのだと思う。

 

どれか一つに固執することもなく、切り捨てることもなく、今もなお、笑いも、司会も、芝居も、あらゆる方向に全力な小池栄子のように生きていきたい。