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じっぱひとからげ

十把一絡げになんでもかんでもつづる。

【費用明細あり】結婚式反対派だった俺が、結局グアムで式を挙げて最高かよと思った話

f:id:jippahitokarage:20160920110137j:plain結婚式なんて結婚式ビジネスに金が吸い取られるだけだ。一生に一度をうたって言い値でサービスを買わされるのだと考えて敬遠していた。友人に結婚式に招待されれば慣例に従ってご祝儀を手に出席する。友人の幸せそうな姿を見るのはとても楽しい。結婚式の余興なども頼まれて参加することも多いので、参加する側としての結婚式はいつも楽しませてもらっているが、こと自分のこととなると気が重く、結婚式など挙げるものかと思っていた。

結婚式など、ただ漠然と映画やドラマがつくった幻想を自分自身の人生に映すというコピー作業であるとさえ思っていた。当然のことだが、自然発生的に結婚式がしたいなどと思う人間などいない。映画やドラマ、世間体、親などの影響により結婚式を挙げたいというある種の洗脳を受け、特に女性はいつかは白いウェディングドレスを着て綺麗な教会で式を、という妄想を抱くのである。私の嫁も例外ではなかった。私はこれらの妄想を否定するわけではないが、どこか結婚式ビジネスという言葉が脳裏にちらついて、一生に一度を合言葉に法外な値段を突きつけられるのではないかという一抹の不安を覚えていた。

嫁の強い思いもあり結婚式をグアムで挙げることが進み、結果として結婚式最高かよと思ってしまったので、費用対効果という観点から記録として残しておく。もちろん、すべてがすべて良かったというわけではなく、結婚式ビジネスの謎のお金の取り方についてはしっかり言及していく。

【前提条件】
 ・参加者(計13名 うち子ども2名)は親族のみ。友人は呼んでいない。
  - [4泊5日]新郎新婦本人 2
  - [3泊4日]新郎家族 8(親2, 兄1, 兄嫁1, 姉1, 姉夫1, 甥2[5歳, 3歳])
  - [2泊3日]新婦家族 3(親2, 兄1)

 ・期間
  - 2016/09/19〜2016/09/23(挙式は2016/09/20)

 ・旅行代理店
  - HIS

 ・結婚式プロデュース
  - アールイズウェディング

 ・結婚会場
  - アクアステラチャペル

【費用】
 ・総額 ¥2,751,582 内訳は以下の通り。
  <旅費> 
   - [4泊5日]新郎新婦本人 ¥270,840
   - [3泊4日]新郎家族 8 ¥849,400
   - [2泊3日]新婦家族 3 ¥345,840
  <結婚式>
   - 挙式・会食・衣装レンタル ¥1,285,502

【費用の負担方針】
当初予定では、旅費もすべて我々から家族へのプレゼントであるとして全額自分たちで負担する想定だったが、結果として旅費を負担してもらった上にご祝儀までもらうということになり、自分たちで負担したのはおおよそ挙式・会食・衣装レンタル等の結婚式分だけになった。

これはあとから知ったことではあるが、海外で挙式をするときの参加者の負担は以下の3パターンがあり、②が最も多いようである*1

 ①すべて新郎新婦が負担する
 ②旅費は参加者に負担してもらう代わりにご祝儀をもらわないと予め伝える
 ③旅費は参加者に負担してもらった上で、ご祝儀も遠慮なくもらう

我々は、①のつもりではあったが、親がここぞとばかりに旅費を負担してくれたのでお言葉に甘えて③に。今、冷静に考えてみると①はやり過ぎなので②に寄せるように事前に知らせておくのが良かったかも知れない。なんだよ、親に金出してもらったから最高かよと言っているだけじゃないか、と言われてしまうと否定はできないが、後述の通り親にも楽しんでもらえたということが最高かよにつながっていると考えて欲しい。

【良かったこと】
・親同士、互いの兄弟同士が親密になった
・家族や兄弟、その子どもたちがグアムを楽しんでいた
・嫁の夢が叶い、嫁がごきげんになった
・自分自身が結婚したのだという実感がより強くなった
・親族だけの式だったので準備が楽だった
・家族みんなの初海外旅行がグアムという日本人にとって易しい土地で実現した

これらはやはり「結婚式」という世代を越えた共通のプロトコルによって実現したと言える。家族はほとんど海外旅行も初めてという人が多い中、わざわざグアムまで足を運んでくれたのは「結婚式のため」である。家族、兄弟はみな全国にバラバラで生活している中、一堂に会してじっくり話をする機会を作ろうとしたらこの結婚式という選択以外にはなかっただろうと今になって改めて思う。

「結婚式なんて」と渋っている人がいるとしたら「やれるならやったほうが良い」と自信をもって言える。高い買い物であることは間違いないが、そこにはそれだけの価値がある。

【結婚式ビジネスの謎のお金の取り方】
以下表は、挙式・会食・衣装レンタルの明細である。基本的には旅行代理店(HIS)が用意している25万円プランというもので結婚式が成立するギリギリがまかなえるというものになっている。これにはグアムのビーチでの撮影や挙式での撮影も含まれており、おそらくHISやアールイズウェディングが研究に研究を重ねた結果「誰しもが選択するサービスを集約したもの」であると想像される。また、衣装については12万円分がプランの中に入っているため、新郎、新婦とも3種類程度の限られた衣装の中から選べば12万円分に収まるが、その3種類で気に入らない場合は追加で費用が発生するという仕組みになっている。

見積もり全般としては、当日までの準備に関わっていたスタッフの数や、当日の式の取り回しに関わっていたスタッフの数から考えれば人件費として妥当な積み上げ方をしているように感じた。やはり式のために生のお花を用意するのは値が張るようである。そこはある程度認識はしていたのでこのあたりは特に言及しない。ただし、原価がまる見えなものについてはもう少しお金のとり方を工夫したほうが良いのではないかとHISと提携しているアールイズウェディングに小一位時間問い詰めたい。

項番 品目 単価 個数 価格
1 HIS25万円プラン ¥250,000 1 ¥250,000
2 チャペル使用料 ¥0 1 ¥0
3 式次第 ¥0 1 ¥0
4 チャペルフラワー ¥0 1 ¥0
5 ウェルカムボード ¥0 1 ¥0
6 リングピロー ¥0 1 ¥0
7 リムジン送迎 ¥0 1 ¥0
8 リムジン送迎 ¥0 1 ¥0
9 水と星のセレモニー ¥0 1 ¥0
10 ステラサンズ(星砂の小瓶) ¥0 1 ¥0
11 オリジナルゲストカード ¥0 1 ¥0
12 ビーチフォト ¥0 1 ¥0
13 ウェディングコーディネーター ¥0 1 ¥0
14 チャペルセレモニー ¥0 1 ¥0
15 牧師への謝礼・音楽 ¥0 1 ¥0
16 オリジナル結婚証明書 ¥0 1 ¥0
17 衣装プラン ¥0 1 ¥0
18 ご新婦ヘアセット&メイク ¥0 1 ¥0
19 ハンドメイドアルバム ¥0 1 ¥0
20 アイランドフォトツアー撮影費 ¥0 1 ¥0
21 アイランドフォトツアーアテンド ¥0 1 ¥0
22 アイランドフォトツアーヘアチェンジ ¥0 1 ¥0
23 アイランドフォトツアー送迎車 ¥0 1 ¥0
24 バルーンリリース20個セット ¥23,000 1 ¥23,000
25 ホワイト&ピュアグリーンのラウンド ¥38,000 1 ¥38,000
26 ハクレイ(ホワイトローズ) ¥19,000 1 ¥19,000
27 生花のヘッドピース ¥9,000 1 ¥9,000
28 フラワーシャワー10名用 ¥17,000 1 ¥17,000
29 メインテーブルフラワー(リゾートグリーン) ¥28,000 1 ¥28,000
30 ゲストテーブル ¥19,000 2 ¥38,000
31 シネマティックフィルム ¥255,000 1 ¥255,000
32 シェフズチョイス(6コース)&フリードリンク ¥2,000 2 ¥4,000
33 シェフズチョイス(6コース)&フリードリンク(21歳以上) ¥26,000 9 ¥234,000
34 チャイルドメニュー ¥5,000 2 ¥10,000
35 スパークリングワイン ¥10,500 2 ¥21,000
36 ウェディングケーキ ¥26,000 1 ¥26,000
37 ドレス ¥96,000 1 ¥96,000
38 パニエ ¥0 1 ¥0
39 ¥0 1 ¥0
40 ネックレス ¥12,960 1 ¥12,960
41 ベール ¥18,360 1 ¥18,360
42 グローブ ¥5,400 1 ¥5,400
43 ブライダルインナー ¥59,400 1 ¥59,400
44 タキシード ¥142,000 1 ¥142,000
45 ¥5,400 1 ¥5,400
46 シャツ ¥13,000 1 ¥13,000
47 衣装パック代金 -¥120,000 1 -¥120,000
48 アロハ ¥4,000 5 ¥20,000
49 ムーム ¥5,000 4 ¥20,000
50 子どもアロハ ¥2,453 2 ¥4,906
51 ボディメイク ¥6,847 1 ¥6,847
52 DVD上映 ¥29,229 1 ¥29,229
  合計     ¥1,285,502

・20 アイランドフォトツアー撮影費 ¥0
価格の話ではないが、驚いたことがあったのでメモとして書いておく。

我々夫婦は写真が趣味であることもあり、写真への思い入れが強く撮影は自分たちでやるわけにいかないので撮影だけはお任せしたいが、自分たちで現像して自分たちが構成したフォトブックを作りたかった。

このプランでは、撮影とフォトブック納品までがセットになっていたが、準備の段階で見せてもらったがサンプルのフォトブックの出来があまりに良くなかったので、自分たちでフォトブックを作ることを考え始めた。見せてもらったサンプルは、同じような構図の写真が同じページに何枚も載せられていたり、写真の配置や順番も意図が感じられないもので、手順書に従って写真をハメこんだというだけのものであるように見えた。これでは写真は任せられないと感じていた。

プランではフォトブックが納品されるほか、写真のデジタルデータももらえるとのことだったので「RAWでもらえますか?」と担当者にたずねると、担当者はなんのことだかさっぱりわからない様子だったので現地のスタッフに確認してくれた。回答としては「撮影時はJPEGで出力していて、RAWは出力していない」とのことだった。衝撃だった。

RAWで出力しないという事実はにわかに信じがたいので、挙式当日の現地のカメラマンにもこっそり聞いてみたが、回答は同じだった。本当だった。それほど撮影条件が悪くない中で撮ることを前提としていて、カメラ任せのJPEG出力でなんとかするという考え方なのだろう。我々はせっかくの結婚式の写真がRAWで手に入らないことがショックだった。フォトブックの納品はこれからなので、仕上がりについてはまだ言及できない。

・24 バルーンリリース20個セット ¥23,000
たかだかヘリウムガスの風船が20個で¥23,000とは。嫁のたっての希望で白い教会の外で青空に向かって参加者が風船を飛ばす様子を写真に動画におさめたかったとのことで購入したが、原価としては20個で高くみても2,000円くらいなものだったのではないだろうか。

・31 シネマティックフィルム ¥255,000
こちらもフォトブック同様、まだ納品されていないので出来、不出来については言及できないが25万という価格が費用全体に占める割合から言って非常に大きいので目立っている。25万もあれば、もう一度グアムを4泊5日できるレベルである。シネマティックフィルムとは、挙式当日の準備から挙式の細部にいたるまでの動画撮影サービスであり、撮影後に編集を加えてブルーレイで納品されることになっている。

友人の結婚式の余興などでムービーを作ることもよくあるので、動画の編集がいかに時間がかかり大変な作業であるかは認識しているが、撮影はシネマティックの名にあらわれているように、基本的に映画やドラマでも撮影するかのように決められた場所で決められたポーズをとったり、演出兼カメラマンの指示通りの動画を撮影しているだけなので、動画全体の構成はもう決まっているのだと想像できる。動画の編集でもっとも大変なのは、撮影してきた素材をどのように切り取り、どのようにつなげて、起承転結のストーリーに仕立て上げるかという構成を考える知的な活動が最も価値の高い作業である。すでに決まった構成に画をはめていく作業だけであればもう少し安く作れるのではないかと疑問がわいてくる。式から約1ヶ月後に納品されるというこの25万円の動画の出来が非常に楽しみである。

----追記 2016/12/17

シネマティックフィルムが納品されたので感想を追記。

jippahitokarage.hatenablog.com

----追記ここまで

・37 ドレス  / 44 タキシード
念のため確認するが、これは「レンタル」の価格であって「購入」ではない。これらの原価がいくらなのかはわからないが、半日羽織る服が14万円とはいったいどのような計算から導き出されているのか理解できない。もう一度言うが、これは「レンタル」である。同じドレス、同じタキシードを2回以上利用することもあるだろう。似たようなドレスやタキシードをWebで探してみるとそれなりに値が張るものの、10万円以下では手に入りそうに見える。もちろん、私は素人なので素材が違う、デザインが違うという話はあるのかもしれない。ここで素人の私が調べた、素人には違いがわからないドレスやタキシードが手に入ると言っているのは「10万円以下で購入できる」という意味である。仮に10万円のドレスだったとして、2回、3回とレンタルすることを考えると利益率が尋常ではない。我々素人には原価がわかりにくい衣装のレンタルで実は稼いでいるのではないかと思い始めている。

・51 ボディメイク
新婦が着ているドレスのあいた胸元に陰影をつけ、キラキラさせて美しく見せるためのボディメイクを当日の準備中に勧められ、嫁がお願いしてもよいか?と言うのでOKを出してやってもらったらしい。メイクが終わったあと、思わず聞いてしまった。「えーっと、なんか…かわったの?」「うーん…よくわからない…」やってもらった本人も仕上がりの違いがわからないメイクに数千円払うことになった。

・52 DVD上映 ¥29,229
全然わからない。これはいったいなんのお金なのか本当に知りたい。

親族だけの挙式だったので会食も13人でレストランで食事するような雰囲気だった。もともと親族だけで食事をするのだから、余興がなんだとか、親への手紙がなんとか、などそのようなものは特に用意しなくても良いと考えていたが、出発の直前にわざわざグアムまで足を運んでもらって何もないというのもアレなので、二人の生い立ちが紹介できる、いわゆるプロフィールムービーくらいは会食の途中で流そうかと、自作の動画をDVDに焼いて持っていった。40型程度のTVに5分の動画を流すだけで3万。これは何のお金なのか?こういうお金の取り方はやめたほうが良いのでは?

【アールイズウェディングの素晴らしい対応】
費用について悪態をついたので、バランスをとる意味でも素晴らしい対応についても言及しておく。

48, 49, 50は式の出席者向けにアロハとムームーをレンタルして準備していたが、実は我々の不手際で48と49しか発注していなかったことが現地で挙式当日の朝に判明した。前述のように、写真への思い入れが強い我々は、全員そろった衣装での写真を残したいという思いがあり衣装をそろえようとしていたが、甥っ子の小さなアロハシャツ2つ分の発注が漏れていたのだった。

発注はExcelシートに記入してファイル送っていたが、子供用の発注シートは空欄のまま提出していたらしく認識されていなかったらしい。見積もりにも48, 49しかなかったので完全に我々の発注ミスだった。

しかし、現地スタッフがその事実を伝えてからすぐに「式の開始が遅れる可能性があるが、調達に動いていいか」と判断を求められた。発注ミスにより子どもたちのアロハシャツが用意できていないことで落胆していた嫁は「なんとしても全員そろった衣装で式を挙げたい」とスタッフに伝えると、現地スタッフの最大限の対応により子どもたちの分のアロハを調達してもらうことができた上に、式も時間通りに開始できたのだった。

文字にしてしまうと簡単な対応をしてくれただけのように感じるかもしれないが、我々が感じていた発注ミスによる落ち込みや、子どもたちの分もアロハを用意していると事前に連絡していたのに用意ができていないことへの不安をすべて拭い去るように現地スタッフが迅速に動いてくれたのでとても心強かった。

特にアロハの調達に動いてくれた現地のベテランスタッフと思しき女性の振る舞いがとても印象的だった。彼女は、挙式直前の簡単なリハーサルのあといよいよ式が始まろうかというタイミングで我々にゆっくりやさしくこう話してくれた。

「入場の仕方や、式の流れについて簡単に説明させていただきましたが、お二人は何も心配しなくても良いですよ。忘れてしまってもかまいません。お二人はお二人の式を楽しんでください。式の間、ずっと私がついていますから何も心配いりませんよ。ほら、今日はお二人を祝福するかのようにこんなに晴れましたね。青い空と青い海、そしてご家族の顔をじっくり見ながら入場してください。これはお二人の式です。楽しんで過ごしてくださいね」

この瞬間に緊張していた気持ちがどこかに吹き飛んでしまった。彼女の言葉があったからこそ、結婚式を楽しむことができたといっても良いかもしれない。緊張したまま式に臨んでいたら、もしかするとあっという間に終わってしまうただの儀式になっていたかもしれない。

【まとめ】
天候にも恵まれ、家族も楽しんでもらえた。自分自身も楽しむことができたし、嫁も非常に満足している様子なので、高い買い物ではあったけれどグアムで結婚式をあげて最高かよと思った。

 

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