あの世で俺にわび続けろ オルステッドーーーーッ!!!!
2016/01/31追記
好き過ぎて楽譜を作ったので、聴きながらどうぞ。
好きなゲームの一つにスーパーファミコンのLIVE A LIVEがある。1994年にSQUAREから発売されたRPGで、大ヒットこそしなかったものの斬新なストーリーのため自分を含めコアなファンは多い。なぜならこのゲームには2つの新しさがあったからだ。
1.人間の持つ醜い部分をうまく表現している
2.そもそもハッピーエンドなど用意されていない
ゲームは複数の主人公のオムニバス形式になっており、中でもゲームの終盤の隠しシナリオである中世編が良い。中世編は、発売当時ではもはやお約束とも言えるファンタジーRPGのプロローグから始まる。王様がいて王宮兵士がいる、その兵士オルステッドが主人公となり、さらわれた姫アリシアを助けに魔王を倒しに行くというというベタなストーリーだ。オルステッドは王宮で開催された決闘大会で優勝し、姫アリシアと結婚することが決まっていたこともあり、姫を救うべく魔王の元へ向かう。決闘大会で決勝戦を戦った幼なじみでありライバルでもある魔法使いストレイボウを連れて魔王の山を目指す。
好き過ぎて楽譜を作ったので、聴きながらどうぞ。
【楽譜あり】CRY A LIVE(LIVE A LIVE) ピアノアレンジ
----追記ここまで----好きなゲームの一つにスーパーファミコンのLIVE A LIVEがある。1994年にSQUAREから発売されたRPGで、大ヒットこそしなかったものの斬新なストーリーのため自分を含めコアなファンは多い。なぜならこのゲームには2つの新しさがあったからだ。
2.そもそもハッピーエンドなど用意されていない
魔王だ!オルステッドは魔王だ!
姫はお前が助けにくると信じている。
信じている者が一人でもいる限り、その人間を信じるのだ。
しかし、ついにオルステッドも投獄されることになってしまう。牢屋のウラヌスはお前が魔王なのかと過酷な拷問にかけられ、すでに光を失い、ハッシュの人間嫌いもわかる気がするとさえ口にするようになっていた。ウラヌスはオルステッドにこう告げる。
ここで人間を憎んでは負けだ。かといって自分の心に嘘ついてもいけない。魔王ではないと訴えるしかないのだ。ハッシュや私たちが命をかけて守ったものを守り続けて欲しい。
再び魔王山に訪れると、落盤など起こった形跡はまったくなかった。
やはり来たか。
俺がここにいることが不思議そうだな。
あのときの落盤は魔王山のしかけなどではない。
俺はあのとき魔王像の秘密(隠し通路)に気づいた。
その瞬間俺の今まで抑えていたた気持ちが爆発した。
お前を出し抜いて、俺がアリシアを救おうと。
そしていかにもここにしかけられたワナのように
俺は魔法を唱えた。
フフ
ハハハハ
ヒャーッヒャッヒャアア!
面白いほど簡単にひっかかったぜ。
ハッシュが無様に死んだあとだったしな。
あとはお前を絶望のどん底に突き落とすため
王殺しの罪を負わせた。
だが、お前はここに来やがった。
俺のやりたいことをぶち壊しやがる。
昔からそうだ。
俺がどんなに努力しても、お前はいつも
そのひとつ上を行ってしまう。
あの決勝大会の時もな。
俺があの夜どんなに苦しんだか。
お前なんかに、わかられてたまるかよ。
だが、俺は今までの俺じゃない。
今こそお前をぶっ倒し、お前の引き立て役だった
過去に決別してやる。
あの世で俺にわび続けろ
オルステッドーーーーッ!!!!
戦いの末、ストレイボウは倒れた。
そこへ姫アリシアが現れる。
来ないで。
オルステッド、なぜ来てくれなかったの。
私は待っていたのに。
この人は、
ストレイボウは来てくれたわ。
この人は、いつもあなたの陰で
苦しんでいたのよ。
あなたにはこの人の、
負ける者の悲しみなどわからないのよ。
ストレイボウ、もう何も苦しむことはないわ。
私がずっと一緒にいてあげる。
そういって握ったナイフで自らの命を絶った。
風の音だけが聞こえていた。
これまでのゲームの進行の中で、主人公はセリフを表示しない設定で進んできたことになっていたが、オルステッドがここで初めて語り始める。
魔王など…どこにもいはしなかった。
ならばこの私が魔王となり、自分勝手な
人間たちにその愚かさを教えてやる。
私は今より、オルステッドなどではない。
我が名は、魔王オディオ。
ここでエンドロールが流れる。えも言われぬ気持ちでエンディングを迎えるこのシナリオが、小学生時分のトラウマにも似た衝撃を受けている。それ故、いまだに実況プレイ動画が上がるとときどき見てしまう。
LIVE A LIVE。タイトルロゴは真ん中から線対称で鏡文字になっている。
これは、LIVE と EVILが表裏一体であるということを示しているとも言われている。