じっぱひとからげ

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深夜着の台湾桃園国際空港で朝まで過ごす方法

エバー航空でタイに向かう途中、トランジットで台湾桃園国際空港で一夜を過ごすことにした。関西国際空港からタイのスワンナプーム国際空港への直行便で時間を圧縮するのが一番良いのだが、直行便は変に値段が高くて費用対効果がイマイチだと考えた結果、今まで経験したことのない、空港で一夜を明かすという経験をしてみるという旅のひとつのアトラクションとして組み込むことにした。

実際のフライト情報

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22:05に関西国際空港を出発して現地時間00:25に台湾桃園国際空港に到着する。朝09:00のバンコクへのフライトまで寝られる場所が必要になる。

深夜は3F出国ゾーンに入れないので2Fで過ごすことに

台湾に到着する前に事前にもっていた情報 【保存版】台湾旅行に行く人必見! 台湾メディアが選ぶ「桃園国際空港で無料で一休みできる場所8選」 | ロケットニュース24 によると、無料で休める場所がいくつかあるとのことだった。しかし、実はこれらの場所はあくまでも「トランジットで一休みできる場所」であって、「一晩過ごす」という意味での眠れる場所ではない。深夜に2Fのトランジットゾーンに到着した我々は、事前に調べてきた3F出国ゾーンの「一休みできる場所」が深夜まで開放されていないことを現地で初めて知った。あろうことかAM06:00までは3Fに上がるためのエスカレータが封鎖されているという*1

トランジットゾーンBは一晩過ごすのに最高の空間

結論から言うと、前述の事前情報のうちの6番目に紹介されている「6.第1ターミナルトランジットエリア*2」が3Fの出国ゾーンを除いた中では、一番快適な場所であることがわかった。

3Fが封鎖されていることを知り、路頭に迷った我々は、これから業務を終えて帰ろうかというタイミングのエバー航空スタッフに「明日のフライトまで休む場所を探している」という話をしたところ、トランジットゾーンBをおすすめされた。トランジットゾーンに取り残された我々を不憫に思ったのか、「水とジュースとお菓子はここにあるものは好きなだけもっていっていいよ」とトランジット待ちの客向けのサービス品を惜しげもなく提供してくれた。エバー航空のスタッフいい人。

下の地図を見て欲しい。公式の地図はどういう意図なのか「ターミナル単位」で地図が分かれていて大変見づらいので、公式の地図を切り貼りして「フロア単位」での2Fの地図をつくってある。

見方としては、上半分がターミナル1で下半分がターミナル2である。ターミナル1とターミナル2はかなり距離があるので、ターミナル間を往復するskytrainという無料の電車が数分間隔で走っているのでそれを利用するのが良い。

 

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桃園國際機場 を一部改変)

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トランジットゾーンBには、横になれる大きなソファもあり、作業用のおしゃれなイスとテーブルもある。このような写真のような空間が3セットくらいある。

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電源もこのようなトランジットの客向けに開放された形でサービスとして提供されている。おまけに無料でシャワーもつかえる。シャワー利用時にはタオルの貸出とボディソープ・シャンプー・コンディショナーの提供まである。この他にいったい何を望もうかと言わんばかりのサービスが揃っている。

無料シャワーの使い方

トランジットゾーンBのシャワールームは、Homee Kitchenというカフェが管理している。シャワールームのガイドにも記載されている。

2.Please register at Homee Kitchen before using the shower room.  You will receive a gift set (shower set) from us when you register.

(出典:トランジットゾーンBの Shower Room Guide)

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Homee kitchenはシャワールームの目の前にあるカフェで、軽食やドリンクを販売している。当然深夜の時間帯はカフェは稼働していないので、朝、店舗がオープンしてからシャワールームが利用できるようになる。

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Homee kitchenのカウンターで、パスポートを提示して「シャワーを使いたい」と告げると、彼らの手書きの台帳にパスポート番号と性別が記入され、gift set が渡される。gift setの中身は試供品のような個包装になっているボディソープ・シャンプー・コンディショナー・ボディクリームとバスタオル。これはとてもありがたい。

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鍵とgift setをもらったらシャワールームへ。シャワールームには鍵がかかっているので、受け取った鍵で中に入る。

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なかはとても広くてきれい。水圧もしっかりしているし、温度も適温から、かなりアツアツになる温度までコントロールできる。 

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備え付けのドライヤーもある。

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実は、行く前までの情報だとベンチで寝られれば良いところか。というくらいの気持ちでいたが、実際には非常に快適な空間でシャワーまで浴びられて、心地の良い空港泊だった。

高価な直行便のチケットをケチって試しに空港泊をしてみて、苦痛だったら二度とするまいという経験にでもなれば、と思って空港泊を選んだのだが、思いの外快適な空間だったので拍子抜けだった。

空港泊をしようという人もあまり多くないようで、空いているソファもかなりあった。空港泊についてはそれほど倍率は高くないようなので、寝床には苦労しないかもしれない。

桃園国際空港に深夜便で到着して、朝まで過ごさなければならない人にお役に立てば。