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じっぱひとからげ

十把一絡げになんでもかんでもつづる。

光目覚ましを買わずにシーリングライトの赤外線リモコンをハックする

かつて野郎数名で二段ベッド生活のシェアハウスをしていたころは、アラームをセットすると他の人に迷惑がかかるので、LEDライトを用意して電源タイマーを取り付けて、時間になったら目の前で点灯するというオリジナルの光目覚ましを作ったものだ。

光で目を覚ますのはとても心地よく、アラームの大きな音で目覚めるより気持ちが良いような気がする。私はもともと寝覚めが良いので、そこまで強いこだわりがあるわけではないが、日が沈めば眠りにつき、日が昇れば目が覚めるという生活が一番健康状態が良いと経験則上感じている。寝る前に部屋を消灯したあとレースのカーテンだけにして、厚手のカーテンを開けて寝ると、日が昇り始めて明るくなってきた頃に自然と目が覚める。

ところが、最近東京から京都に引っ越してからは、関東と関西の隠れた時差によって日の出が遅く*1、朝はかなり冷え込んでいる上に薄暗いので、陽の光で目が覚めてすっきりということになりにくい。

そこで、かつてシェアハウス時代に自作した光目覚まし時計を再現するか、あるいは、最新の光目覚まし時計を買おうかと少し悩みいろいろと調べてみたところ、赤外線リモコンを自在にコントロールできる装置があることがわかった。

まともな家に暮らすようになってから知ったことだが、今時のシーリングライトには赤外線リモコンが付いていて、壁のスイッチをポチポチしなくても点灯/消灯が自在にできるようになっている。このリモコンと同じ挙動を定刻でできる装置があれば、わざわざ高価な光目覚ましなど買わなくても良いのではないか。そう思い始めた。

赤外線受光部と赤外線LEDの部品を買って電子工作をするという冬休みの自由研究的なことをやってみるのも面白そうだったが、もうすでにそのレベルを遥かに凌ぐ安価、かつ使いやすく製品化しているものがあった。

スマートフォンとはBluetoothで接続され、リモコンユニットからは赤外線LEDによる信号が送出されるという仕組みだ。 

これが思いの外、スマートフォンアプリの使い勝手がよく、サクサクとやりたいことが実現できた。

このラトックシステムの学習リモコンユニットには、このBluetoothタイプ以外にも値段は2倍ほどするIPアドレスを持つWi-Fiタイプも存在していたが、こちらは検討の結果、オーバースペックであったため上記Bluetoothの廉価版を選択した。

このWi-Fiタイプの場合は、ネットワーク越しでの操作が可能になるので、操作できる範囲がBluetoothの届く範囲ではなくネットワークが届く範囲に拡張される。ここで言っているネットワークというのはWi-Fiのみならず、インターネットも含まれる。自宅のネットワークにアクセスするためのグローバルIPがあれば、外からインターネット越しに自宅のネットワーク内にいるリモコンユニットから赤外線の信号を送出してシーリングライトやエアコン、テレビ等を操作できる…らしいが、どこにその需要があるのか…。

 ■実装しようとしていること
・寝室のエアコンを06:10に暖房をONにする
・寝室のシーリングライトを06:30に点灯する

寝る前に暖房を消して寝る。朝、目を覚ます時間に合わせて少し早めに暖房をONにする。部屋が暖まった頃にシーリングライトを点灯することで日の出とともに気持ち良い朝を迎えるという算段である。

■実装の流れ
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開封の儀。装置が思っていたよりも小さかった。AppleMagic Mouseくらいの大きさ。この丸い黒い装置が赤外線の受光モジュール、送出モジュール、Bluetooth接続モジュールを持っている。

 

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Androidで利用する場合は、Google Playから専用のアプリをダウンロードしてインストールする。アプリを起動してBluetoothでペアリングすると、ファームウェアのアップデートを促されるので指示に従ってアップデートする。アップデートはBluetooth越しに行われる。

f:id:jippahitokarage:20161225094021j:plain 登録しようとしているのは、このアイリスオーヤマの照明の赤外線リモコン。

 

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さっそく照明を登録してみる。

 

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アイリスオーヤマのシーリングライトを登録するので、アイリスオーヤマを選択する。
標準的な機器はある程度フォローしていて、選択するだけで利用できるようになっているようだが、この装置は赤外線の信号を学習する機能があり、いかなる信号も学習し、送出が可能である。なにより、この学習と登録の手順がスマートフォン上で簡単にできるのでたとえデフォルトで利用できる状態になっていなかったとしても、登録にそれほど面倒ではない。

 

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目的のシーリングライトが存在しなかったので、手動で学習させて登録する。

スマートフォン上のボタンをタップする
②実際の赤外線リモコンのボタンをユニットに向けて押す

この繰り返しで実際の赤外線リモコンのボタンを登録する。この作業は実に1分程度でサクサクこなせてしまう。スマートフォンのアプリが非常によくできていて直感的な作業でマニュアルを読む必要もない。

 

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エアコンも登録する。こちらも目的の製品が存在していなかったので自分でリモコンのボタンを学習させて登録した。製品の名前はもちろん、ボタンの一つ一つまで任意の文字列で名前をつけることができる。

 

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部屋の中で赤外線リモコンで制御できるデバイスをすべて登録した。スマートフォンから実際にボタンをタップして、学習した赤外線信号がリモコンユニットから送出され電源のON/OFFが自在にできることを確認した。

 

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最後に、当初やりたかったタイマーによるエアコンのON、そしてシーリングライトの点灯の時間をセットしてできあがり。

いまどきのエアコンは、エアコンそのものにタイマーの機能があり、時間になったら暖房をONにできるものもあるとは思うが、私の寝室のエアコンのスペックは今ひとつで「〜時間後」という相対的な時間指定しかできない上に単位が0.5時間ごとであるため、朝起きる時間は同じでも、毎日この入タイマーをセットする必要があった。この赤外線リモコンユニットによるタイマーを設定してからはタイマーと時刻がリモコンユニットに記録されているのでもうその必要もない。時刻設定は明示的にしているわけではないが、おそらくBluetoothで接続したときにスマートフォンと時刻同期しているのだろう。

また、仕様としてコンセントから供給されているリモコンユニットの電源を抜くと、設定されたタイマーは揮発するので注意が必要だ。おそらく利用シーンとして、頻繁に電源を抜き差しして移動するようなことはないとは思うが、電源を抜くとタイマーの設定が揮発することは覚えておいたほうが良い。

*1:日の出、日の入りが約十数分程度遅いらしい。東京と大阪の時差 - ゆとりずむ