じっぱひとからげ

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31歳SIerからユーザ企業の情報システム部門への転職(4)

#2016/12/04 追記
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jippahitokarage.hatenablog.com

#追記ここまで

 

自分自身の思い描いた姿を具現化するおもしろさを知り自信をつけたころ、次の仕事の話がきた。

■「少し背伸びした仕事」を引き受けた

お客様の情報システム部門では、ビジネス部門からの相談ごとを速攻で打ち返せる要員を求めていたようだった。

「例えば、こんな問い合わせがビジネス部門からきたとき、どれくらいの納期でどんな回答ができますか?」

これは一種の試験だった。他ベンダにも同様の問いかけをしていて、納期・品質ともに満足がいくベンダに発注することになっていたことは想像ができた。これが上司の言うところの「少し背伸びした仕事」である。

確かに、どんな問い合わせがくるのかもわからないので幅広いスキルと知識が必要な上に、スピードが求められるので、一人ですべて打ち返すのは難しい。とにかく、まずはこの仕事を受注するために、例題への回答を準備した。仕事が取れるかどうかは、この回答のスピードと品質で決まる。QAをはさみながら、お客様の思いを汲み取っていく。これこそ要求開発だった。

お客様先にいる先輩の協力も得ながら、なんとか回答を作り上げ、この仕事を受注することができた。ITディレクタという立場でプロジェクトに参画することになった。

■お客様から信頼されるために

とにかくスピード重視で動いた。ものごとが推進するためなら手段は選ばなかった。ITベンダという立場なのにも関わらず、お客様先の他部署の管理職に直接電話をしたときは流石に怒られた。ただ、その後もずっと意識し続けたスピード重視の動きはお客様から次第に評価され「他部署の管理職 直電」エピソードは「そんなベンダは初めて見た」と後に笑い話になっていた。

お客様の困りごとにはどんどん首を突っ込んでいった。振られたテーマはほとんどお任せ状態でどんどん推進していった。頼ってもらえる嬉しさもあり、やりがいもひとしお。

 

しかし、どことなくこのビジネスに対して違和感を感じていた。それが具体的になんなのか、このときはまだよくわからなかった。

 

31歳SIerからユーザ企業の情報システム部門への転職(5)に続く

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