じっぱひとからげ

十把一絡げになんでもかんでもつづる。

Macで複数機器で同じ音声を出力する方法

旅行中に、電車の中で二人で映画をみながら移動できたら良いと思い、複数機器に同じ音声を出力する方法を試してみた。

<注意>
音量のコントロールができるまでイヤホンは耳に入れず、ボリュームが確認できてから利用することをお勧めします。意図せず大音量になり耳を傷つける可能性がある。びびる。

<前提>
一番シンプルで簡単なのは、イヤホンジャックをスプリッタで二股にしてイヤホンを2つ挿す。ノイズも少なく簡単。以上。というつまらない話になってしまうので、スプリッタを使わずに以下2つのイヤホンを使うことを前提とする。

(A)MacBookのイヤホンジャックにさすイヤホン
(B)Bluetoothイヤホン(Macで認識済み)

試した環境
OS X Yosemite 10.10.3
MacBook ( Retina, 12-inch, Early 2015)

まずは、Finderで移動>ユーティリティ>オーディオ装置 を開く。ここで利用しようとしている(B)Bluetoothイヤホンが認識されていることを確認する。今回利用しているPowerbeats Wirelessはマイク装置もついているので1 IN / 0 OUTも表示されるがこちらは今回利用しない。

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下の「+」をクリックして「複数出力装置を作成」を選択する。ちなみに「機器セット」は左と右のステレオの構成よりも多いマルチチャンネルの構成を構築するときに利用するもの。今回はステレオ構成で2つの出力を構成するので「複数出力装置を作成」を選択する。

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新しく作成された複数出力装置を選択し、右に表示されたオーディオ装置の中から(A)内臓出力と(B)Bluetoothイヤホン を選択する。マスター装置はどちらを基準にするかを選択する。やはりワイヤレスであることの遅延や、それを解消するための音ずれの補正が入るなど、完全な同期が難しいせいかスレーブ側はジリジリと多少ノイズがのってしまう。この解消方法はまだわかっていない。

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作成した「複数出力」を出力とするため、システム環境>サウンド を選択する。「出力」を選択し、名前「複数出力装置」を選択すると、Macの(A)内臓出力と(B)Bluetoothイヤホンの両方から音が出る。

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上記画面にもあるように、ここではボリュームがコントロールできない。(A), (B)のそれぞれのボリュームは「複数出力装置」からあるいはデバイス側からしか変更することができないので注意が必要。「複数出力装置」を選択した状態でMacのファンクションキーであるF11やF12を使ってもボリュームがかえられないので意図しない大音量であたふたしないように注意してほしい。

(A)はイヤホンジャックにイヤホンがささっていればイヤホンから出力され、ささっていなければMacの内臓スピーカーから出力される。有線イヤホンをさせば、Bluetoothイヤホンとの2出力で二人で映画が楽しる。

応用すればBluetoothイヤホン2つということも当然できるはず。有線から解放されればより快適かもしれない。ただし、ノイズや遅延が利用に耐えうるものなのかはやってみなければわからない。