iMovieの"Ken Burns"は実は人名だった。
友人の結婚式で使うムービーを作るためにiMovieを使った。とりあえずiMovieを使えばそれらしいムービーは作れる。機能として不十分に感じるところや、もう少し使い勝手が良ければ、と思う部分があるなど改善の余地はあるとは感じるけれど、Macに標準で入っていて追加料金を払わずに利用出来ることを考えればかなり良いアプリだと思う。おかげで結婚式でのムービーの披露は大成功で、たくさんの人にほめてもらえた。頑張ったかいがあった。
さて、iMovieのエフェクトの中にはKen Burnsという効果がある。
Ken Burnsのパラメータは開始フレームのサイズと座標、終了フレームサイズと座標で、静止画において開始フレームから終了フレームに向かって遷移していくというものだ。
上記の設定の場合、世界地図の引きの画から、じんわりと日本がクローズアップされて日本で終わる。
これをKen Burns Effect(ケン・バーンズ効果)と呼ぶそうだ。Ken Burnsとは一体何か。Wikipediaによると、Ken Burnsとはアメリカの映画監督*1らしい。彼の作風から彼の名前をとってこのように呼ばれているとのこと。
バーンズは、多くの場合、ゆっくりと関心の対象にズームインし、パンニングにより撮影し「生命」を与える。例えば、野球チームの写真に、徐々に選手たちの顔をパンしていく。多くの家庭のソフトウェア·アプリケーションで可能なこの技術は『ケン·バーンズ効果』と呼ばれ、アップルのiPhoto、iMovie、Final Cut Pro Xなどで使用できる。
この効果でお馴染みなのは、明治安田生命のCMだろう。
あなたに会えて ほんとうによかった
嬉しくて 嬉しくて 言葉にできない *2
単なる静止画にゆっくりと関心の対象にパンニングすることでメッセージが加わる。さらに音楽が入ろうものなら立派なムービーのできあがり。
今から結婚式のムービーを作ることになってあわてている人がいたとしたら、このKen Burnsさえおさえておけば感動的なムービーができることは間違いないので心配はいらない。写真とKen Burnsと音楽。これだけで乗りきれる。ぜひ覚えておいて欲しい。
*2:作詞・作曲 小田和正