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じっぱひとからげ

十把一絡げになんでもかんでもつづる。

やらなきゃいけないことをやるだけさ。だからうまくいくんだよ。

 

アイデン & ティティ [DVD]

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みうらじゅん原作の映画を見た。

不幸なことに不幸なことがなかった。

自分自身をそう表現するロックミュージシャン。バンドブームの中、売れるためだけの歌を作ることを強要されるも、自分自身が本当に表現したいものとは違うこととの葛藤と戦い続ける。

音楽を続ける自分を評価してくれているファンを抱くことで、一時のその評価に陶酔することもあったが、本当に自分自身のことを評価してくれるのは、大学時代から付き合っていた彼女だけだった。

愛しかない
それが世界を動かしている
それなしでは何も出来ないだからすべての愛を
与えてくれる人がいたら
心して受け取り
逃がしてはいけない

本当にやりたい音楽をやっている自分、売れるためだけに音楽を続ける自分、いずれも自分ではあるけれど、評価されなければ何も出来ない。彼女にほめられたい。それだけだった。彼女はそんなことは百も承知だったし、彼女も、自分自身を自分の言葉で表現する彼が好きだった。

「俺がもし、バンドやめて他のことしてても、好きかな。俺のこと」
「そんなにわたしの答えが重要なの?」
「君はちゃんと知っているはずよ。その答え。私は君が言う売れてる売れていないにまったく興味がないんだ。君が人気者だったりするだけで評価してくれる女の子は私じゃなくたっていっぱいいるでしょ。私は偉そうな言い方をさせてもらうと、そんなファンよりレベルの高い君自身のファンよ。君らしく生きようとしている君自身のファン。これだけ言えばわかるでしょ。君が理想を追っている限り、私は好きよ。君のこと」

生きて行く上で何を大切にしているのか、やりたいことをやっているかという中二っぽいと言ってしまうと簡単に片付けられてしまいそうだけれど、実は人としての原動力ともいえる根幹について、分かりやすく描かれていたように思う。